自分の脇の下の臭いや汗で悩んでいる方向けに、セルフチェックする方法をまとめています。
ちなみに、
書いている私はワキガと多汗症の併発で悩んだ経験があります(泣)
ですので、「臭い」、「脇汗」に悩む辛さは本当にわかります。
今、自分の汗や臭いが気になるようであればチェックしてみて下さい。
悩みからから解放するためのきっかけとなれれば幸いです。
ワキガと多汗症の違いと特徴
まず、ワキガと多汗症とはどういったものか理解されていますでしょうか。
・脇の臭い→なんとなくワキガ
・脇汗が多い→多汗症?
こういった理解をされている人が多いはずです。
決して間違いではないですし、そこまで詳細まで知る必要はないですが、概要は知っておいた方が良いです。
というのは、今後対策をするときや治療を検討するときに、自分の臭いは、汗は何が原因か?を理解していた方が、自分で正しく選択することができるはずです。
そもそもワキガと多汗症は原因となる汗腺が違います。
私たちの体には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2種類の汗腺があります。
これはワキガの人だろうが、まったく悩みがない人だろうが同じです。
体の構造的にということですね。
エクリン腺は全身にあり、体温調節のためにあります。
一方、アポクリン腺は脇の下や乳首周辺など特定の場所にしかなく、ホルモンを放出するためにある汗腺です。
ワキガはこのアポクリン腺から出る汗によるものであり、多汗症はエクリン腺が原因で起きる症状です。
ですので、
・ワキガだけの人
・多汗症だけの人
・どちらも
という3パターンがあります。
アポクリン腺の汗とエクリン腺の汗には特徴があります。
エクリン腺から出る汗は無色無臭で、栄養素はありません。
一方、アポクリン腺の汗は若干濁りがあり、タンパク質や脂分などの栄養素が含まれています。
そのため、ワキガではなく多汗症だけの人は臭いの悩みは少ないはずです。
ただ、2つの症状は関連しているので、その時の状況によっては臭いがきつく、汗の量も多いということは十分にあり得ます。
また、ワキガも多汗症も生まれつきの要素だけではなく、後天的なことで発症することもあります。
特に、どちらもストレスなどの精神的な要素が強く影響してきます。
例えば、臭いは強いけど汗の量はそこまででもないという人が、ある時強いストレスや緊張が続き、多汗症の症状も発症することもあるということです。
ワキガのセルフチェック方法
ワキガのセルフチェック方法を解説していきます。
ワキガの原因がアポクリン腺であることは説明しましたね。
ワキガとは、このアポクリン腺の数が多い人を指します。
この数は生まれつき決まっており、ワキガは遺伝します。
現在の日本では10人~15人に1人がワキガと言われています。
ざっと1割の人がワキガということですね。
発症する年齢としては、思春期の頃という場合が多いです。
早いと小学生の高学年から、高校生くらいと言えます。
自分がワキガかもしれないと感じたら次の項目をチェックしてみて下さい。
□耳垢が湿っている
□親がワキガである(両親でもどちらかでも可能性はあります)
□洋服の脇部分が黄ばむ
□体毛が濃い
□脇毛に白い粉がついていることがある
□寒いのに脇汗をかく
□肉類、油っこい食事、ジャンクフードを好む
□アルコールの摂取が多い
□ストレスを抱えている
数個当てはまる場合はワキガの可能性があります。
特に、最初の3つはワキガの特徴ですので、複数当てはまる場合はワキガである可能性が高いかもしれません。
まったく当てはまらないという方は、自分の臭いを気にしすぎかもしれません。
ワキガではない可能性が極めて高いので、気にせずに生活しましょう。
以下の病院のホームページを参考にさせていただきました。
・新宿マリアクリニック様(https://www.maria-cl.net/medical/wakiga/)
・城本クリニック様(https://www.shiromoto.to/ct/wakiga/selfcheck.php)
多汗症のセルフチェック方法
続いて多汗症のセルフチェック方法を解説していきます。
多汗症の原因はエクリン腺でしたね。
誰でも体温調節しますが、異常な汗の量、生活に支障をきたすレベルの汗かというのが多汗症の判断ポイントです。
リラックスしているときを思い浮かべてみて下さい。
リラックスしているときは汗をかきませんよね。
私たちは交感神経と副交感神経といって、2つの神経があります。
リラックスしているときは副交感神経が働いています。
一方、緊張しているときや忙しくしているときは交感神経が強いです。
汗は交感神経が働いているときにたくさんかきます。
多汗症というのは、この交感神経が過剰に働くことで異常な発汗をさせます。
緊張したときに汗が噴き出すという経験をしたことがあると思います。
あの状態がまさに交感神経が強いときですね。
交感神経と副交感神経のバランスが正常ですと、いつも異常な汗ということではありませんが、2つの神経のバランスがうまくとれない状態ですと、生活に支障をきたすような汗をかいてしまうということになります。
7人に1人が多汗症のようですので、ワキガよりもちょっと割合が多いですね。
脇の下以外に頭や手、足の裏などに症状がみられます。
手であれば、書類が濡れてしまう、キーボードやスマホが濡れてしまうということがあります。
脇の下であれば洋服に染みてしまう、さらに症状が重いと汗が垂れるということがありますね。
発症の年齢としては、ワキガよりもちょっと遅く、20代半ばというのが平均的です。
多汗症かどうか、または軽度か重度かは日常生活に支障をきたす度合いによって判断されます。
3段階で分けると次のようになります。
・触れば汗を確認できるが、箇所を見て汗が出ていることがわかりにくい状態
・垂れるまではいかなくても、常に汗が染みていて、目で汗を確認できる
・脇汗が垂れるという状態
以下の病院のホームページを参考にさせていただきました。
・聖心美容クリニック様(https://www.biyougeka.com/column/sweat/column-underarm-odor2/)
最終的には自分で決めつけず、病院で診察を受けよう
ワキガと多汗症の特徴やセルフチェックの方法を説明してきましたが、最終的には病院でチェックをしてもらった方が間違いありません。
臭いや汗を気にするということ自体が、汗の量を増やし、臭いを強くさせていることが十分あります。
病院で診察を受けたら、ワキガでも多汗症でもないということもあり得ます。
また、症状は軽度なので、セルフケアをすることによって症状を抑えられるということも考えられます。
ですので、迷っているなら病院で相談するのが1番です。
最後までお付き合いいただきありがとうございました。